日本社会では就職してから定年退職まで同じ会社で働き続けるのが常識とされていました。しかし、適していない仕事についてしまったり、もっとやりたい仕事があると後になってわかったりした人が徐々に転職を志すようになり、社会としても転職が受け入れられるようになってきました。その影響を受けて会社側も人材の流出が起こる分だけ、有能と期待される人材を少しでも多く確保しようという方針を持つようになり、中途採用の求人の様子が変化してきています。
年齢不問の求人が増加しているのはその中でも代表的な変化です。転職したいと考える年齢層は20代の若い世代だけでなく30代後半から50代にまで広がっているため、この年齢層の有能な人材を獲得しようという方策が立てられています。長年働いてきて知識や経験を豊富に蓄えているベテランを現場に投入することで事業に新たな方向性を見出そうとしているのがよくある考え方です。必要な能力を持っている人材を戦力として確保しやすくするために年齢を問わないようにしています。
しかし、中には経験の有無を気にせずに募集している場合もあり、業界の外からでも受け入れるようになってきました。業界内での経験はなかったとしても、他の業界で類似した職種で働いてきている人材なら速やかに現場に慣れられる可能性があります。他の業界で広まっているノウハウを持ち込むことによって新しい可能性が見出されることも期待して募集しているのです。(年齢不問、経験不問の業界を知りたい方は、こちら。)