一つの業界で長年働いてきた人が、年齢不問の別の業界で働いてみたいと考えることは、決して珍しいことではありません。隣の芝は青く見えるという言葉もあるように、どんなに良い企業に就職したとしても、何かのきっかけで異業種の仕事に興味が湧いてくることもあります。そしていつの間にか、その業界の仕事にチャレンジしてみたいという気持ちが募ってくるのです。
年齢不問の業界に飛び込む時は、まずはしっかりと準備することが重要です。求人票に年齢不問を明記している企業は、何よりも実力を重視している可能性が高いです。若くても、年を取っていても、とにかく結果を出してくれる人材が必要なんだという思いが、年齢不問という言葉に込められています。したがって、今の自分自身の能力やスキルが、その企業で十分に通用するかどうかを事前にチェックしなければなりません。もし足りていないのであれば、余暇時間を活用してスキルを磨く必要があります。
また年齢不問とされている場合でも、本音では年相応の能力を求めているケースが少なくありません。企業側はたくさんの応募者を集めるため、求人票には「年齢制限無し」と書いておきます。しかしながら書類選考や面接において、年齢に見合う能力が無く、将来性も感じられないと判断されれば、不採用にされてしまう可能性もあります。年齢不問の業界に転職する時は、業界の動向や人材が必要とされている理由なども考慮した上で選ぶことが大切だと言えるでしょう。